2024年11月の訓示

剣道上達の道 -気剣体の一致-

攻撃の心(気)と、剣の技術(剣)と、それにふさわしい体の構え(体)とが一致してこそ、はじめて剣道であり、有効な打突となるという教えです。

非常によく当たったが、掛け声が出ていなかったり、掛け声鋭くびしっと面に当たったが、体が前かがみになっていたり、実によい姿勢、よいタイミングで出ばな小手を打ったのに、竹刀の弦のほうで打ってしまったり…というようなことは、いずれも気剣体の一致を欠いた惜しい攻撃です。

気魄のこもった大きな発生(気)をもって、竹刀の打突部(剣)で、打突部位を打突にふさわしい体勢(体)による踏み込みを行い、これらを一致させて打突することを気剣体の一致と言います。

次号は「手の内」についてです。

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