2025年10月の訓示
剣道上達の道 -かけ声-
発声は、動作に活気をつけ、打突の箇所を明確にし、技が充実してくるという効果を持っています。ですから元気よく大いに出すべきですが、理想は「内に充実して無声になる」と言われています。「声でなく気魄で相手を圧倒せよ」という意味だと考えていいでしょう。実際どんな大きな声をあげても、気合の入らない声もあり、低くうなるような声でも、身ぶるいするような気魄の鋭い声もあります。攻撃ばかりでなく、防御のときなども自然に出るもので、けっして作為的に不自然になってはならないと思います。初心のうちは、相手に自分の気持ちをぶつけるつもりで、大きな声で稽古しましょう。
次号は「気位」についてです。
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